新しい治療法

全く新しいタイプの治療法・磁気刺激

 うつ病は「心の風邪」とも言われ、誰でもかかる可能性のある病気です。反面、治療が長期化、難治化しやすい側面を持っている病気としても知られています。  従来はうつ病に関しては抗うつ薬による内服治療が基本でした。しかし、ここへ来て全く新しいタイプの治療法が登場してきたのです。それが磁気刺激治療です。これは脳の機能が低下している箇所に直接磁気による刺激を与え、機能を回復することでうつ病からの回復を図ろうというものです。  うつ病は元来は心の病のように思われていましたが、実は脳の機能低下が原因の一つであると分かってきました。つまり、その低下した機能を回復させれば、うつ病からも回復する、ということになるのです。  実際、アメリカなどでは重病のうつ患者がこの治療法によって劇的に回復した例があるとのことです。磁気刺激が新しいうつ病治療のスタンダードになる日も近いのでしょうか。

磁気刺激でうつを治すには

 一口にうつ病と言いますが、実は様々なタイプがあることが分かって来ています。やみくもに磁気を当てればいい、というものではなく、まず最初にこの治療に向いているかどうかを、検査して確かめる必要があります。  また、それだけではなく、脳の血流量を正確に可視化することで、適切なスポットに磁気を当てることが出来るのです。治療効果を高めるため、正しい検査は必須と言えるでしょう。  また、脳に金属などが埋まっていたりする場合にはこの治療法は使えませんので、そうした安全面もよく考慮して下さい。  まだまだこの磁気刺激は日本では一般的な治療とは言えません。これを取り入れている病院もさほど多くは無く、保険も使えないため高額になります。しかし、抗うつ薬の副作用に悩み、服用を続けられない患者さん達にとっては、救世主と呼べるのではないでしょうか。  

悪循環を生みやすい症状

うつ病は先にも述べたように症状が他の病気と勘違いされやすいため、発見が遅れやすい傾向にあります。ただ、うつ病だと気付くまでの期間が長ければ長いほど症状が悪化しやすくなり、更なるうつの症状を起こす可能性もあるので注意が必要です。 例えば先にも挙げた睡眠障害、これは慢性的に眠れないという症状が続いていくことで結果的に疲れが体にどんどんと溜まっていき、それがさらにストレスの原因となり症状が悪化していってしまうのです。そうなるとうつ病自体がどんどん進行して、いざ治療を開始しようとしたとき、完治までにかなりの期間が必要になってしまうなんてことにもなりかねないのです。基本的にうつ病は軽度であればあるほど治療は軽くすみますし、逆であればその分治療期間が必要になってきます。ですから、うつは症状が悪化する前、出来るだけ早期の段階で治療を開始するのがベストなのです。

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